オール電化の普及率はどのくらいでしょうか？

新聞の広告などを見ていても分かりますが、最近ではオール電化住宅やオール電化マンションが増えてきましたね。
各電力会社でも、オール電化への移行を勧めています。
また、住宅会社大手のセキスイハイムでも、『光熱費ゼロ』というふれこみで、オール電化＋太陽光発電の家を宣伝しています。
省エネルギーで経済的、クリーンで快適な住まい、エコロジー＆エコノミー。
良いイメージがたくさんあります。
オール電化住宅で使われる『エコキュート』には、国から補助金が出ます。
オール電化を国も奨励しているということです。

それでは、現在のオール電化の普及率はどのくらいなのでしょうか？
地方によっての差はあるかもしれませんが、新築物件の約半数がオール電化住宅になっています。
また、既存住宅のオール電化へのリフォームも増加傾向で、オール電化の普及率はますます上がりそうです。
数で見ますと、２００４年度は約１３万件、２００５年度は約２０万件、２００６年度には約２３万件と年々増加の傾向にあります。
地域別で見ると、新築のオール電化住宅を建てる割合は北陸方面が最も高いです。

富士経済によりますと、新築とリフォームのオール電化住宅戸数を２００６年度は関東エリアで前年よりも３０％増加、関西エリアでは１３％増加、中部エリアでは１０％増加と発表しています。

これは今後もずっと増えていくことを予想しています。

オール電化住宅の普及率の多さに対して、オール電化マンションの普及率は全体の５％程度と少なく留まっています。
これには、オール電化のコストが関係していると思われます。
オール電化機器は、ガス機器に対して初期費用が割り高で、また、マンションの引き込み工事などもガスの方が安く済みます。
従って、オール電化マンションを建築するのにはコストがかかり、必然的にマンションの値段も高くなってしまうのです。
しかし、集合住宅で火を使わないことは、今後高齢者が増えることから、安全面で期待されています。
結果としてオール電化マンションも今後増えていくことでしょう。

最近では、原油高でガソリンや石油の値段が高騰しています。
今後も原油高が続くようであれば、オール電化はもっともっと見直されて注目を集めるでしょう。
また、災害時の火災の心配からもオール電化は注目を集めています。
富士経済では、２０１５年の時点で約３３万件まで増えると予想しています。