オール電化マンションはもっと増える？

オール電化マンションとは、単純にガス設備のないマンションのことです。
今までガスでまかなっていたライフライン設備を、全て電気で行います。

近年、オール電化マンションの数は増えてきましたが、全国的に見るとまだまだオール電化マンションの割合は低く、これからのようです。

オール電化マンションは傾向としては、高層マンションに多く見受けられます。
集合住宅ですので、万一ガス漏れやガス爆発が起こった場合にとても危険です。
安全な生活という意味でも、高層階マンションに多いことは納得できますね。

オール電化住宅に比べ、オール電化マンションの普及が遅れている理由の一つは、既にある従来型のマンションをオール電化マンションにリフォームすることが難しいということが上げられます。
オール電化の設備は、２００ボルトの専用線が必要になります。
２００ボルトが部屋まで来ていなければ、引き込みをしなければなりません。
オール電化マンションに住みたい場合には、オール電化マンションの物件を選ぶことが、一番簡単な方法です。
但し、既に購入している方には何の解決策にもありませんが・・・

また、オール電化マンションを建設するにはコストがかかります。
コストのかかるオール電化マンションを業者が作りたがらないということもあり、新築マンションにおいてもあまり普及しないのです。
マンション業者にとって、従来型の電気とガス併用のマンションを建設する方が、コストが抑えられマンション価格も安くできるのです。

しかし、オール電化の住宅自体が増えている上に市民のエコ意識が高まっていますので、これからはオール電化マンションの数は増えていくでしょう。

オール電化マンションのメリットとしては、光熱費が電気だけになり、努力次第で電気料金をかなり安く抑えることができることです。
ガスを使用しませんので、ガスの基本料金が必要なくなります。もちろん使用料金もかかりません。
また、ガス漏れやガス爆発の心配がありません。
ガスの利用により部屋の空気を汚しませんので比較的クリーンで快適になります。
暖房に関しては、マンションの方が高気密・高断熱性が高いので、オール電化のメリットが出やすいでしょう。

ただ、電気は時間を気にせずやみくもに使用していると、電気料金の請求が来てギョっとすることになりかねません。
電気料金を安く抑えるには、電気を使用する時間の配慮が必要になります。
安くする方法としては、電力会社の夜間電力を割引するコースに契約して、極力、夜の電気を利用することです。